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さよならだけが

  • F-34 (小説|BL)
  • さよならだけが
  • 明巣
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 110ページ
  • 500円
  • https://estar.jp/novels/25918…
  • 2019/9/8(日)発行
  • 「さよなら」を積み重ねて、私達は今日も生きていく。

    「別れ」をテーマにした短編集。

    「さよなら」は思い出となり、時に切なく面映ゆく胸を締め付ける。
     そんな沢山の「さよなら」の物語。
     
    ◆『たえて桜のなかりせば』
    《青春》とのさよなら。
    「世の中に たえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」 この歌を教えてくれたのは国語の先生だった。
     桜が咲くにはまだ早い季節に思い出す、あの三十一音。
     これは青春と私のお別れ。

     ◆『春待つつぼみ』(合同誌再録)
    《初恋》とのさよなら。
     中学卒業間近のある日、世界で一番かっこいい人が私の家にやって来た。
     大人の真似事をする私の頭を優しく撫でてくれる、私の叔父さん。 そんな彼の家には、背の高い痩せた男がいる。
     これは初恋と私のお別れ。

     ◆『煙る石膏』
    《憧憬》とのさよなら。
     彼の席は、喫茶店の一番奥の座席。どこか浮世離れした喪服姿の常連客。
     決まって同じ注文をして、文庫本に視線を落とす彼を観察するのが、私の暇つぶしだった。
     これは名前も知らないあの人と私のお別れ。

    ◆『モンタージュの横顔』
    《偶然》とのさよなら。
    「連絡先はご自身で移してくださいね」
     スマートフォンの機種変に伴い、移そうとした連絡先には「彼」の名前があった。 大学時代に僕が出会った「彼」。
     これは同級生と僕のお別れ。

     ◆『皿の上の愛』(合同誌再録)
     《日常》とのさよなら。
    「今日のごはんは?」
     この一言から始まる決まったやりとり。気合いを入れて作った手料理を、大好きな彼はいつも美味しいと笑って食べてくれた。
     これは愛すべき二人の食卓と「あき」のお別れ。

     ◆「雫ひとひら』
    《少女》とのさよなら。
     大好きな叔父さんの家に行って、ゲームをして、二人でホットケーキを作って、それから。 私に与えられた特別な一日。今日だけはきっと許される。
     これは「私」と私のお別れ。

     ◆『花に嵐』
    《さよなら》のその先に。
      花と私とさよならと。
     

    あなたにとって、「さよなら」とは何ですか?


    URLにて、1話目をサンプルとして読めます

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