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鬼娘の百物語 雁木小僧 獏 べとべとさん 小豆洗い つるべ落とし タンコロリン 座敷童

  • E-11 (小説|ホラー・怪奇)
  • おにむすめのひゃくものがたり がんきこぞう ばく べとべとさん あずきあらい つるべおとし たんころりん ざしきわらい
  • へちまとろん
  • 書籍|A5
  • 48ページ
  • 400円
  • 2020/09/06(日)発行
  • 妖怪をテーマにしたショートショート集の5冊目

    雁木小僧 獏 べとべとさん 小豆洗い つるべ落とし タンコロリン 座敷童

    (第十九話~第二十五話)

    座敷童(本文冒頭)

    久々に飲んで私はふわふわした状態で縁側に寝転がっていた。友人は奥さんと「客用の布団、どこにしまったっけ?」と話している。私のために敷いてくれるようだ。友人は大学の時からの付き合いだ。似たもの同士でつるんでいたはずが、あちらは落ち着いた一家の大黒柱になり、一方私は先日彼女に振られ、仕事も続かずふらふらした駄目人間。劣等感はあるものの、余裕のある友人にこうやって家に招いてもらい、夕食や酒にありつけ、お客様扱いしてもらえるのは実に心地よかった。友人は大学卒業してからずっと働いている会社で、そろそろ昇進するようだ。そうなると少額なら金を貸してくれるかもしれないと私は期待していた。

     ふとのぞき込まれるような気配を感じ、目を開けるとくりくりと大きな目の女の子が私を見つめていた。花柄のワンピースに袖を通し、髪はおかっぱ、今時あまり見ないお嬢さんという感じの子供だ。

    「おじさん、誰? どこから来たの?」

     友人に息子が一人いるがまだ3歳だったはず。友達にしても大分大きい。誰だろうと思いながら私は

    「ここの旦那の、S大学からの友達だ。○○町のアパートから来た」

     と質問に答えた。

    「どんなところなの?」

     とまた聞いてきたので、少し面倒になり

    「今度おいでよ、俺の家」

     そう言うと女の子はにっこりと笑った気がした。

    「おい、布団敷いたからこっちで寝ろ」

     友人の声ではっと目が覚めた。女の子はいなくなっていた。夢だったのだろうか。それにしてはリアルな女の子だった。

    「どうかしたのか?」

     友人はきょろきょろしている私を訝しんで聞いてきた。私は今し方見た夢について話した。

    「う~ん、それは座敷童かな」

     私の話を聞いた友人は意外なことを言った。(続きは本誌で)


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