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ィットに富んだ笑い話や、痛ましい悲劇、奇想天外なおとぎ話…… この世界は物語に溢れていて、モノリンガルな世界からのみでは到底見渡しきれない。帰郷した旅人が旅先での出来事を語るように、外国語の世界で発見したとびっきりの物語を皆様にお伝えする。それが、翻訳文学紀行の翻訳者たちの夢です。
創刊号である今回は、ポーランド語、朝鮮語、ドイツ語、チェコ語、ペルシア語から翻訳された、以下の五つの作品が集まりました。
1. 失踪する女たち
ポーランド語文学(ポーランド)
ヨアンナ・バートル 作 『ウサギの年』抜粋 中井杏奈、鈴木雪 訳
2. 自分のうちにある他者との遭遇
朝鮮語文学(日本)
朴錫胤(ぱくそぎゅん)作 『生の悲哀』 影本剛 訳
3. イメージは絶え間なく移ろう
ドイツ語文学(西ドイツ・チェコ)
リブシェ・モニーコヴァー 作 『亡き王女のためのパヴァーヌ』抜粋 島田淳子 訳
4. 負の歴史に飲みこまれた輝き
チェコ語文芸書(チェコ)
ミラン・クナ 著 『抵抗と希望の音楽テレジーン1941-1945』抜粋 家田恭 訳
5. したたかな無頼者
ペルシア語文学(イラン)
ジェームズ・モーリア 原作/ミールザー・ハビーブ・エスファハーニー 翻案 『エスファハーンのハージーバーバーの冒険』抜粋 木下実紀 訳
※上記の価格は文学フリマ特別価格です。