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封魔祓録クルミナーレ(上)ー大正幻想蒸気譚ー

  • D-15 (小説|ライトノベル)
  • ほうまほうろく・くるみなーれ
  • 白雨 蒼
  • 書籍|A5
  • 69ページ
  • 1,000円
  • 2017/9/18(月)発行
  • 鬼を討つために鬼を操る。譬え、鬼に成り果てるとしても――


     ――二十世紀初頭。
     蒸気機関文明華やかりし時代。
     発達した蒸気機関が世界を席巻し、空は排煙に覆われた。天を衝くほどの巨大な蒸気機関式建造物が各国の大都市を飲み込み、其処から吐き出される排煙は深刻な大気汚染問題に直結している。
     それでも、世界は蒸気機関を捨てられずにいる。それに代わる技術など、あまりに発展しすぎた蒸気機関を前には比べるまでもなく――結果、人類は日々その空に灰色の雲を広げていった。
     そんな中、極東の島国では新たな技術として、蒸気機関と魔術機構を組み合わせた 《干渉機関》が作り出されていた。
     それは世界の表舞台には決して姿を現さず、世界の裏側でひっそりと――しかし確かに存在していた魔術・魔法と呼ばれる領分を利用して作り出した、極東由来の新技術である。
     そしてその技術を利用し、この島国はある試みを行った。
     それはこの国を古くから苦しめる天災『禍鬼』を討つため、《干渉機関》を利用して『禍鬼』を制御するというものだった。
     結果として『禍鬼』の制御には成功する。しかし、そこには致命的な欠陥が孕んでいて――

     極東の島国で繰り広げられるは、屍山血河の狂演譚。
     これは――魔術と鋼鉄が交わり描く、剣戟と慟哭の物語。その前編である。
     皆様方のお目がもし、お気に召さずばただ夢を見たと思ってお許しを。

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