『白い火、ともして』は、2022年に西尾さんが私家版で発行し、一冊ずつ手製本で作っていたものがはじまりでした。
当時、芸術方面に進もうとする若い人たちに「創作基礎」のお話をされる機会があって、その講座の内容を随筆詩の形をとってまとめたものです。
その私家版をもとに改訂し書籍化したのが本作となります。
創作に携わっている方、携わろうとしている方、またそのご家族やご友人の方にはもちろん、自分らしく、創造的に生きようとする方にお読みいただけることを願って製作してまいりました。
「創造」という言葉を一見すると、表現活動をしていない人には関係ないように感じるかもしれません。
ですが『白い火、ともして』のなかで表される「創造」は、社会的な立場や視点からふと軸をずらしてくれて、自分の好きや大切なものを大事にするための時間に導いてくれるような、そんな言葉として登場します。
こうあらねば。責任感の強い人ほどきっと、仕事のため、家族のため、友人のため、自分のことをわきに置いて過ごすこともあると思います。
そんな日常もとっても大事ですが、誰にどう言われ思われようと、自分にとって大切なものや時間を、あらためて目の前において大事に愛でる。
それができる日々であったら、山あり谷ありの毎日のなかで、誰かのため、守りたいもののため、なにより自分のために、しっかりとした足どりで歩いていけるのかもしれません。
『白い火、ともして』は、芸術方面に向かう人のためにはもちろん、「自分のことはさておき」としなければ前に進めないような潮流から、ひょいと抜け出し創造的な生き方をたぐり寄せるために開かれるあるひとつの扉として。
必要としている誰かのお手元に届けられたら嬉しいです。
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