仕事でプログラミングをしたりIT技術にかかわっていると、「これって古代ギリシャ哲学のアレに似てるな」と思うことがあります。
考えてみると、IT技術は古代から積み重ねられてきた形式知の結晶であり(例えば計算機はプログラミング言語、形式言語の命令で動きます)、翻ってプラトンのイデア論はエイドス(形)の理論であり、その英名はTheory of Formsです。
ある種の哲学は「形そのもの」を追いかけることに始まった。そして、「形」はいまなお現代の情報技術に貫く知の骨格になっていて、その論理がIT技術の中に生きていることがある、そう思います。
哲学は役に立たないという話があります。
しかし、現代のIT技術の根幹にその論理が生きているということは、現在隆盛を誇るIT技術とはいったい何なのかを解き明かす重要な手がかりになるかもしれません。
あるいはそれは逆に科学文明を生み出し、今なおIT技術の根幹に生きる西洋哲学とは何なのかという謎を投げかけるものではないかと思います。
そんなことを日々思っているので、現代のIT技術の源流にプラトンやアリストテレスがいるのではないかと考えた試論を集めました。
あと、米津玄師の『アイネクライネ』とかaikoの楽曲とか評論を書いていたりするので、せっかくなのでそれもついでに収録しました。
なんか全然関係ないものがごったまぜになっているのですが、「形の理論」と「可能世界論」というテーマで一貫した本になっていますので、よろしければ立ち寄ってみてください!
こんな感じなことをネタに科学技術論(情報技術と哲学の関係を研究)の大学院への進学を検討しています。
どうなるかわからないですが、そんなことがあることのご報告でした。