ファンタジー×幼馴染×ミステリー
魔法のある異世界……ですが、この世界の魔法はもう名残でしかありません。
しかし、主人公ワカトにかかった魔法は残滓と思えない力を持っていました。その正体を探り、幼馴染2人で解除を目指します。
2人の行く末を、光や鉱石の謎を巡る旅を、一緒に楽しんでいただければ幸いです。
遊んでいた二人の前に見知らぬ風景が現れた。
子どもは、その鉱石を割ってしまった──
§
ワカトはミモザと見た風景を探していた。しかし、旅の道中でワカトの身に異変が起きる。どうやら魔法に出会っていたらしい。
ワカトが出した手紙を読み、ミモザも彼の元へ向かう。二人はこの街で出会った少年アルタの協力も求めながら、少しずつ真相へ近付いていく。
さあ、この魔法とどう別れようか。
・自然と助けあえる幼馴染が好きな人に
・静かなファンタジーが読みたい人に
・不可思議なものの謎を追う話が好きな人に
箔押し・カバー有・六万字強
やりたいことすべてやった装丁ですので、この機会に見本誌だけでも手に取っていただけたら幸いです。
※現在通販なし
親愛なるミモザへ
線路の上に、僕の幽霊がいる。
汽車は先程から平地を走っていて、柵の向こう、等間隔に植えられた広葉樹は果樹園だろうか。ちょうど葉が生い茂る高さにだけ霧がある。薄い雲を地上にまで下ろしてきたようで綺麗だ。雨が降っていたのだろうか。今は晴れていて、霧のない高さにあるものは遠くまで見える。
実が生ってないか気になった僕が窓の向こうを見る。霧が隠しきらない近い木々をよく見ようとする。一瞬で背後に過ぎ去る枝葉と共に、僕も背凭れをすり抜け線路に振り落とされる。
また、振り落とされる。
同じ想像を何度もしていて、実はいつまで経っても見つからない。汽車が去った線路には、置いていかれた幽霊が何人も転がっているはずだ。
ミモザの、幽霊のおじいさんの話を思い出した。
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https://note.com/suityu_/n/n48821a55b249?sub_rt=share_pw
タイトル文字 湖上比恋乃様