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人間の生 −労苦の歩みー

  • す-15 (評論|現代思想・哲学)
  • にんげんのせい ろうくのあゆみ
  • 大角 康
  • 書籍|新書判
  • 82ページ
  • 500円
  • 2019/9/8(日)発行
  • 個性とはいったい何なのか」、「個性的に生きるとはどういうことか」。

     そのような問に答えることは、「人間らしく生きるとはどういうことか」、「人間の生とは何なのか」という問に答えることだと思われます。

     人間は、世界の単なる一部ではありません。そうかといって、世界からまったく独立した者でもありません。世界の一部でありつつも、世界に呑まれていない者こそ人間です。世界に呑まれていないからこそ私たちは、世界から一方的に作られてしまうのみならず、逆に世界を作り変えます。人間とは「世界に内在しつつ外在する者」と言えるでしょう。

     世界に内在するかぎり、私たちは世界から動かされざるを得ません。私たちは常に、過去から動かされながら「今」を生きています。しかし、私たちは単に世界から動かされるのみならず、世界を動かす者でもあります。だからこそ、私たちは「今」において過去を断ち切って未来を作る可能性を持っていますこの可能性を心のどこかで諦めないということこそ、「人間らしく生きること」だと筆者は思います

     私たちがもし「世界に内在するだけの者」にすぎないなら、私たちは過去から続く因果の連鎖にただただ呑まれるしかありません。しかし、私たちは世界に外在する者でもあるゆえに、いつも過去に呑まれそうになりつつも、未来を作る可能性を持っています。「人間として生きる」とは、「個性的に生きる」とは、世界に内在しつつ外在する者として、「今」を生きることだと思います。

    「今を生きる」とは、過去を無視することでもなければ、未来を思わないことでもありません。
    今を生きる」とは、過去から課題を受け取って、その解決へと向けて動くことではないでしょうか

     過去から続く苦しみの連鎖を断ち切るべく奮闘するすべての方に、本拙著をお読みいただきたいと思っています






























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