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ひとつながりの明日

  • き-13 (小説|エンタメ・大衆小説)
  • ひとつながりのあした
  • 津上夏哉
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 182ページ
  • 500円
  • http://kokuyosha.jp/
  • 2017/1/22(日)発行

  • ある日、いろんな人の携帯に、同じ内容のメールが送られました。
    そのメールには件名はありますが、本文はありません。
    件名に書かれてあるのは、たった一行の質問文でした。

    『明日、生まれ変わるとしたら、あなたはどうなりたいですか?』

    メールの送信元は分かりません。
    誰に対して送ったのかもまったくもって分かりません。普通の人から見れば、ちょっと不思議だとは思っても、他の迷惑メールと同じように消してしまうでしょう。
    でも、そういう人ばかりではないというのも、また事実。
    ここでは奇人とでも呼ぶべきなのでしょうか。こんな目的も分からない奇天烈なメールに、返信した人々がいるのです。

    『窮屈な暮らしから抜け出したい』と書いた人がいます。
    『別に何も変わらなくていい』と書いた人がいます。
    『生きたい』と書いた人がいます。
    『空白に戻して、全てをやり直したい』と書いた人がいます。
    『彼女と同い年になりたい』と書いた人がいます。

    これら全ての人々が希望的観測をもって書いたわけではないでしょう。
    暇つぶし、愚痴、備忘録、はたまた悪戯という可能性もあります。
    しかしこの人たちは、自分の元に訪れた謎のメールに対して、律儀に返信しました。
    それはつまり、どういうことなのでしょう?
    そして、そのメールを送った彼らは、それからどうするのでしょう?

    ……これは、偶然と必然の交じり合った、いくつかの短いおはなし。

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