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翼のジェニー〜ウィルヘルム初期傑作選

  • 6F | う-01〜02 (評論|その他)→配置図(eventmesh)
  • つばさのじぇにー
  • ケイト・ウィルヘルム 訳:伊東麻紀・尾之上浩司・佐藤正明・増田まもる・安田均
  • 書籍|四六判
  • 256ページ
  • 2,600円
  • http://athird.cart.fc2.com/ca…
  • 2016/10/11(火)発行
  • ――――――――――――――――――

    思春期を迎えた、翼のある少女の悩み事とは?――

    あの名作長編「鳥の歌いまは絶え」で知られる
    ケイト・ウィルヘルムの初期から、
    傑作と名高い表題作のほか、未訳中篇など8篇を厳選。

    ハードな世界設定と幻想が織りなす、未曾有の名品集!

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    ●収録作品
    翼のジェニー(訳・佐藤正明)
    決断のとき(訳・安田均)
    アンドーヴァーとアンドロイド(訳・安田均)
    一マイルもある宇宙船(訳・安田均)
    惑星を奪われた男(訳・増田まもる)
    灯かりのない窓(訳・増田まもる)
    この世で一番美しい女(訳・伊東麻紀)
    エイプリル・フールよ、いつまでも(訳・尾之上浩司)

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    ウィルヘルムが、技巧が光る一流の作家なのは、日本の識者もひろく認めている。

    何らかのクライシスに見舞われている主人公たちが、その状況下で必死に生きながら、活路を探るという話が多い。

    設定や背景はリアルでハードだが、語り口や人物にはイギリス小説のような幻想味がただよっている。

    彼女は従来、日本ではフェミニズムやジェンダーと絡めて言及されることが多かったかもしれないが、逆に性差を超えたクールな作品世界は現代の読者にこそ向いているように思う。

    そこに、J・G・バラード、ガルシア=マルケス、トマス・M・ディッシュ、ラテン・アメリカ文学などが好きだという彼女の趣味がそこはかとなく反映されているように思うのだが、いかがだろうか。
    (尾之上浩司/解説より)

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    ケイト・ウィルヘルム
    Kate Wilhelm
    1928年、オハイオ州に生まれる。1956年のデビュー以来、SFを中心に、ファンタジー、ミステリなどを数多く発表。1977年、長篇『鳥の歌いまは絶え』でヒューゴー賞、ローカス賞を共に受賞。『カインの市』『クルーイストン実験』『杜松の時』(以上、サンリオSF文庫)などの長篇のほか、短篇も数多く邦訳され、本書表題作「翼のジェニー」はことに高く評価されている。創作活動のほか、小説家志望者のためのワークショップの運営もしている。


    伊東麻紀(いとう まき)
    小説家。著書に『〈ブラック・ローズ〉の帰還』ほか多数。

    尾之上浩司(おのうえ こうじ)
    英米文学翻訳家、評論家。訳書にマシスン『ある日どこかで』ほか多数。

    佐藤正明(さとう まさあき)
    英米文学翻訳家。翻訳作品にヴァンス「ミール城の魔法使」ほか多数。

    増田まもる(ますだ まもる)
    英米文学翻訳家。訳書にマコーマック『ミステリウム』ほか多数。

    安田均(やすだ ひとし)
    英米文学翻訳家、ゲーム・クリエイター。訳書にプリースト『逆転世界』ほか多数。

    装画:coco

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