*収録作品例** 限界は漸近線のように来る 泣きそうで泣けないから笑う 誰ひとり私を知らない雑踏のそれが普通で 普通ってなに 知らない人の笑い声って不思議でね、面白いほど煩わしいの どうしたい?なんて聞かれて口を噤み春の風にも縛られている 諦めながら生きてきたこと生き方を選ばず生きて今にいること 十年(とおとせ)の月日の深さ 笑い皺ゆたかに伸ばしあなたが笑う 記憶ひとつも上書きできない人間は高性能で不器用すぎる ドーナツの穴を覗けば聞こえくる it’s a small world after all 波打ち際に春を見つけて戯れあって誰かと暮らす未来、なんてね みんなみんなストレイシープ 潮騒にあなたが生きづらさを語りだす 自由になりたいね自由になりたいね 考えるほど遠ざかる日々 ***