鳥の形をした文鎮は小さな子どもに姿を変えて、持ち主が自分に遺してくれた一冊の本を探していた。地下鉄に乗り、川べりを歩く道すがら語られるのは、本と一羽の鳥を愛したとある人間の記憶。
「もし何かあるなら、あるのに、なかったことになるのは酷じゃありませんか。だから行かないと。こんな鳥でも。役に立たない、鳥でも。」
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