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空気売りの少女

  • B-39 (詩歌|イラスト・写真)
  • くうきうりのしょうじょ
  • あるほなつき
  • 書籍|AB判
  • 48ページ
  • 2,200円
  • 2018/7/17(火)発行
  • 空気を撮ろうする試みは、見えない物を意識する取り組みとして始めた。人間の目とは異なり、カメラが中空でもピントを合わせたままでいられるという違いは、空気を撮れると確信した瞬間であった。
    そこに、何かが在ると思えること。そして、在ると仮定して、そこから、学ぶことができること。このことが、今の時代に必要とする知恵だと思うのだ。
    空気は、老若男女、罪人に至るまでわけへだてなく行き渡っている。そして、空気がなければ人間は死んでしまうのだ。空気を撮ろうする試みは、ばかげたことではなく、そこに、在るものを感じ、そこから何かを学ぶということなのだ。人間にとって、最も大事なものの一つである空気が、最も普段意識しないものであるという事実。空気から何かを学べることが出来るならば、それは、あらゆることから人間にとって大事なことを学べるということだ。
    本作は、写真絵本・空気シリーズの第2弾である。
    小学生の時に旅行先のエジプトで水を買うという事実に驚愕した。この時の瓶に入った水の映像や、驚きが、近未来において空気を風船に詰めて売り買いしているという情景につながっている。
    ここから先のお話は、ひとつの解釈にしか過ぎないのだけれども、こんな受け取り方もあるのだと、感じていただければ幸いである。 近未来において、水を売り買いするかのごとく、空気を売り買いするのはいたって普通のことである。そんな中、とんぼや、かもめ達が、昔を懐かしみ、僕らが生きている今を大切なものだと気付かせてくれているのかもしれない。そして、さらに、やさしい気持ちを知った空気売りの少女は、どんな夢をみたのでしょうか。空気売りの少女が、過去と未来を行ったり来たり、そんなお話なのかもしれません。

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