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【委託】【純文学】幻想小説集 エクピュローシス/太陽の残り滓

  • エ-22 (小説|ファンタジー・幻想文学)
  • げんそうしょうせつしゅう
  • 海崎たま
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 196ページ
  • 500円
  • 2021/1/16(土)発行
    • 救済の強烈な光と、その光が照らさなかった闇の話。

      (「吸血鬼作品集 VIAGGIO NOTTURNO」に寄稿した「太陽の残り滓」再録などを含む、幻想小説集です。)

      【収録作】
      ・エクピュローシス
      ・桃膠
      ・墓碑銘
      ・往く春
      ・太陽の残り滓


    【バイロン本社から、ここがお勧め!!】

    縦横に思索を広げ、無尽の世界を表現する海崎たまさんの短編集。一言で表現すると、凄いよ。

    「エクピュローシス」
     ある者を罵倒したことにより永遠に呪われた「私」。あらゆる凄惨と破壊を視た「私」にもたらされる、再会。永遠の終わりに炎上する世界。

    「桃膠」
     亡くなった姉の葬儀。郷里の習俗に抱く微妙な違和感。そしてなにも言わずに逝った姉が秘めてきたもの……

    「往く春」
     この作品集のなかではもっとも研ぎ澄まされた作品だと思う。
     歌舞伎役者、舞台のうえで行われる女殺し。殺し合う兄弟。芸に邁進することでしか叶わない「家族」の、凄絶で美しい、永遠と一瞬のなかに留められた「春」の物語……

    「墓碑銘」
     何度読んでも1ページ目の「唐揚げの化石」で笑ってしまう……人類とともにあった「トリカラの歴史」。その研究に打ち込む男の生と死。読後、男の姿がありありとまなうらに浮かぶ。笑いながら読みはじめ、いつのまにか(なぜか)真顔になって読み終わる謎の作品。

    「太陽の残り滓」
     この作品を、私が編集したアンソロジーに寄稿していただいたのは、私の自慢のひとつです。改稿前と雰囲気が変わっているので両方とも読んでいただきたい。
     南アメリカ、スペイン帝国とインカ帝国、邂逅の悲劇。
     民衆の苦しみのなか、見え隠れする「吸血鬼ピシュタコ」とは?

     善と悪、生と死、それが「ある」というスタンスでありながら、個々の人生のなかでは割り切れないものをそれぞれに抱えている……海崎さんの「在り方」が遠くに透けて見えるような作品集です。

     重ねて言いますが、傑作だと思います。

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