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すべての樹木は光

  • エ-08 (小説|ファンタジー・幻想文学)
  • すべてのじゅもくはひかり
  • 風野湊
  • 書籍|四六判
  • 250ページ
  • 800円
  • 2020/11/22(日)発行
  • 【そのようにして、魔法は失われた。】

    【長編小説 / 四六判 / オンデマンドフルカラー表紙 / 250P】

    透明な街、うつくしい街、ちょうど日付が変わる頃のこと。
    一人の優しい娘が、唐突に、身に覚えもなく、一本の樹木に変えられてしまう。
    真夜中の熱帯雨林に立ち尽くし、かつて人間だったその樹木は夢を見る。
    そして思い出す。
    子供のころ、すぐ間近に、樹木へ変身できる人間が居たことを。

    ▼冒頭20000字試し読みを公開しました
    https://kokyushobo.com/novel/trees_light.html

    ====================================

    風景幻想特化のハイファンタジー小説です。第31回文学フリマ東京の新刊となります。
    個人雑誌『walking postcard』で連載していた「the letter from “rain forest”」に完結編を加え、一冊の書籍にまとめました。
    連載時の表現・設定・展開に変更を含みます。連載分をお読みくださった方も、ぜひ物語の始まりからもう一度、お楽しみいただければと思います。

    【本編目次】

    第一章 雨の歌う町
       1 いつか帰る場所
       2 相槌と挨拶

    第二章 あなたは孤独ではない
       3 鳥市場
       4 雲と煙の兄弟
       5 スコールと木々のダンス

    第三章 言葉のない世界
       6 木喰い蔓
       7 カルス・メリステム
       8 草木交信
       9 彼らは人間じゃない
        10 極相林
        11 変身

    第四章 楽園の善良な樹木
        12 現実
        13 魔法の杖
        14 愛しいあなたのために
        15 剪定鋏
        16 楽園の優しき人々

    樹木たちは語る

    ====================================

    夜が明けると、村に人間は一人もいなかった。少年は、昨日まで人間だった蛾や蝙蝠や蛙の群れを引き連れて、森の奥へ帰っていった。彼らを近くの水辺に放し、昨日まで人間だった様々な種は、すべて母の根元に蒔いた。やがて、その一帯は花が咲き乱れ、蜜に誘われた鳥や獣の歌声で、いつまでも賑わうようになったという。

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