世の中では、たとえば恋愛を書いたものがほとんど自動的にヘテロな恋愛に読まれてしまうようです。
でも、それはよく考えるとへんなことで、特に短歌や俳句では、もともとに、男とも女とも書いてなかったりするのです。
百合だと思って読むこと、BLだと思って読むこと、ヘテロだと思って読むこと、恋愛ではないとおもって読むこと。
自分の経験や思想にたって解釈し、再構築するとき、詩はリアリティをもって読者の中にひらかれていきます。
そういう、読むことの面白さを、この本では追求しました。
この本では、ひとつの詩に複数の書き手が 思い思いの鑑賞文を添えています。
また、すばらしいイラストを4名の方に寄稿いただきました。
印刷はレトロ印刷さん、全ページ2色刷りで、眺めるだけでもたのしい本になっています。
広がる短詩の世界をお楽しみください。