「神社」×「五行」×「異能ダークファンタジー」
一年前、かの魔王が倒された。 魔王を討ったのは、〝最強最難の術式〟「五行術」を操る勇者と巫女姫。
そして今、勇者は独り、帰路を歩む。 魔王の遺した呪いを解き、人々を救う孤独な旅の中で、青年は運命の少女と出会う。
消えた巫女姫。太陽神を祀る村。魔物と人。太陽と月。
これは、傷つき、傷つけた者たちが、それでも誰かを愛し、受け入れ、許してゆく――家族の物語。
『夜千物語 一期 ―夜の勇者と千の呪い―』
第弐巻 国境の村の夢
旅路の果て、生まれ故郷へと辿り着いた朔夜と薄明。
そこは国境に位置する、太陽神を祀る社殿によって治められた村。
義父であり宮司を務める快晴たちに迎えられ、朔夜は久しぶりに我が家の布団で眠りにつく。
そして、その夜に見た夢は――
明るく笑う十歳の自分と、懐かしい父と母の姿。
それは、朔夜が笑顔を忘れる、その前の物語。
第弐巻「国境の村の夢」――夢の中、少年は十五年前の家族と再会する。