詩と香はどこか似ています。-
息を深く吸い込み、ゆっくりと文字を追いながら、 見えないはずの景色の中に心と体を浸していく感覚。
そうして無意識に規則正しく繰り返される呼吸に 意識を向けていくことは、 今・ここにしっかりと 根を下ろすことに繋がるような気がします。
「深呼吸の処方」は、季節の詩と香を味わう小包。 原始の記憶に導かれるように紡いだ詩をもとに、 ふたりの活動拠点でもある九州で作られる精油を 主軸とし、季節限定・アルコール不使用のアロマ オイルを制作しました。
どんな日にも動き続ける心と体に、ひとときの休息を。
香の主役は、鹿児島県産の芳樟。木々が冬の静寂に身を委ね、街の色が少しずつ淡くなっていく様を透明感のあるファーニードルと芳樟の組み合わせで表現し、ゆっくりと鎮静していくホワイトセージの香りを重ねました。詩を読んだ時、冷たい風の向こうにある温かさのようなものを感じ、その包み込まれるような不思議な感覚をパウダリーでまろやかな甘さのアンブレッドシードに託しました。そして、遠くから先を照らす星の光のようなフランキンセンスとローリエの祝福、それを大地の奥深くから支えるように重厚に香るシダーウッドの安堵感で、ゆっくりと冬が深まっていく静かな情景を表現しています。