大災の日から五百年。
一度終わった世界は文字という文明を失い、文字は不思議な力を持つ解読不可の紋様──魔法《スペル》として人々に認識されていた。
《スペル》を扱う孤独な魔法使い《スペルトリガー》の少年ヴィタは、ある日、花の名を持つ貴族の少女メリアリーヌと出会う。その少女こそ、世界を滅ぼす〝大特異点〟であるとは、知らないままで──
ありのままの世界を愛する、穢れなくも純粋な──けれど世界の毒であるメリアリーヌ。魔法使いとしての真の責務と、触れてしまったぬくもりとの間で揺れるヴィタ。
世界の未来か、少女の幸せか。
選択の時、ヴィタが、メリアリーヌが、手を伸ばした答えとは──
切なく、儚く、あたたかい。
世界の朝焼けを描くポストアポカリプス・ファンタジー小説!
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