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第一歌集『中指いっぽんのうた』

  • D-25 (小説|純文学)
  • だいいちかしゅうなかゆびいっぽんのうた
  • ミカヅキカゲリ
  • 書籍|四六判
  • 180ページ
  • 1,400円
  • 2024/6/26(水)発行
  • 作品概要
    『中指いっぽんのうた』 ミカヅキカゲリが10年あまりに詠み貯めてきた一八〇〇首あまりの中から三九〇首を厳選した第一歌集『中指いっぽんのうた』。 選歌は大好きな歌人の佐藤弓生さんにお願いしました!

              *

    1.春 2.水よりも濃いもの 3.夏・思春期の影 4.禍根 5.歌物語 吸血喫茶 6.遺棄・氷砂糖 7.火星を想う 8.亡きひとたち 9.冬・施設・ひとりきり出版社 10.ふたり旅 11.空をあきらめない

              *

    ランダム10選。
    おとうとの指があばらを辿っては「痩せたか、」を問う身を竦ませる
    亡きひとがいつも云ってたわたしには「鉱脈がある、何かを為せる」
    もうずっといのちの電話は話し中おそらくだけど5人は死んだ
    夜のまちをスーパーを目指しすすむとき、ガソリンスタンド火薬のにおい。
    足掻いてもどうにもならない障害を氷砂糖と名づけて眺む
    わたしから喪われてく社会性 でもだいじょうぶ 爪は切ってる
    羽のなき扇風機みたくぼくたちは理屈わからずいまを生きおり
    おとうとが死体みたいに投げ出した昼寝の両の弱きあなうら
    夕焼けと柱時計が刻む刻(とき) ピンクの象のおくすり手帳
    〈やさしい〉と〈かなしい〉何処か似通って夕餉の支度 茄子味噌だとか

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