こちらのアイテムは2021/10/31(日)開催・第七回文学フリマ福岡にて入手できます。
くわしくは第七回文学フリマ福岡公式Webサイトをご覧ください。(入場無料!)

無辺際オーパーツ

  • え-27 (ノンフィクション|エッセイ・随筆・体験記)→配置図(eventmesh)
  • むへんざいおーぱーつ
  • 鈴木F
  • 書籍|B6
  • 88ページ
  • 1,500円
  • 2017/11/23(木)発行
  • 存在したはずのないもの。どこにでも存在するもの。

    詩が22編収録されています。

    ↓↓↓サンプルを二つ置いておきます↓↓↓ので、興味を持っていただけたらぜひ当ブースまでお越しください!

    ――――――――――――――――――――

    なつ


    車窓からの家並みにいつかは終わる生活が見える

    流れていく一瞬の隙間に

    見知らぬ生活とわたしの心音がリンクする

    庭に植えられた柿の木

    柿の木が植えられているんじゃなくて

    人間が植えさせられているんだよ、と

    甘い果実をひと齧りして

    きみは

     なつ、どこにも行けなかったね

     別にどこか行きたいところがあったわけじゃないんだけど

     でも、なんとなく、さ

     なんとなく、が許されている気がするよね

     なつ

    電車は海沿いを走り始めた

    たまらず窓を開ける

    汐風は入ってこない

    (でも、なんとなく、さ)

    においがなければコンピュータ・グラフィクスと何ら変わりはないよ

    コンピュータの向こう側と

    こちら側を行ったり来たり

    (なんとなく、が許されている気がするよね)

    窓の向こうの海も隣のきみのあくびも

    ぜんぶ、ゆったりと、忠実に幻視している

    幻視させられている

     なつ

    (なつ)

    ――――――――――――――――――――

    宙を泳く


    遥か下方の水面を覗き込む

    凪いでいる

    凪いでいるのは水面か

    それとも

    飛込み台は小刻みに揺れる

    逸る鼓動に

    背骨が縮んで

    指先が凍えて

    眼の奥の痛みが

     

     ブラック・コーヒーに砂糖を入れてはいけない

     きみはまだ小さいからわからないだろうけど

     小さいというのは幼いということだよ

     幼いというのは


    ああ

    青空がわたしを許し始める

    許しを乞う惨めなわたしは

    ぐしゃぐしゃの身体で堪らなく安堵する

     

     足るを知るということだ

     それだけに完成されている

     きみはまだ幼いからわからないだろうけど

     

    何処に立っているのか

    わかることは何ひとつとしてなかった

    飛込み台が曖昧に足首を掴もうと 伸ばした手は

     

    一回転した空が切り裂かれた

    堪らなく 安直に

    凪いだ水面は幾光年先の惑星

    宇宙のサカナが軽やかに宙を泳く

    ――――――――――――――――――――

    他にも新刊詩集、既刊短歌集等持って行きますのでよろしくお願いします。

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