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鮨・きゅうり夫人

  • Eホール(1F) | A-05 (小説|純文学)
  • すしきゅうりふじん
  • 深城巧祐
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 500円
  • 2012/5/6(日)発行

  • 〝意味などない〟
    いや、あるのだがないといってもいいやさしい不条理。

    小平がある朝目覚めると、辺りがまったく不条理なものになっていた。世界はそもそも不条理なのに? 違う。いや違わないというか、私たちが生きる社会は不条理を排除するように設計されたものだ。あなた達の日常は、予測可能であまりに出来事に欠けているはずだ。だってあなたは決して幸福ではないにしても、絶望もしていないじゃないか。日常的な、あまりに日常的な社会の中で時折、理由なき暴力や差別や死を通して垣間見る世界に私たちは戦慄する。そのようにして冒頭から小平の生活、暮らしに剥き出しの世界そのものが顕現する。それもユニークでごぜんぜうな。(植本浩治)

    ラスト一冊。

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