「ねえ、あなたにとっての光と影ってなに?」旅はヨーロッパ、北米を経て
この旅で会う人たちに聞いてみたかったことが自然と口をついた。
それをかなり直接的な言葉で聞いたことに、自分自身が驚いた。
ホゼはしばらく考えて言った。
「光はまだ知らないこと、影はすでに知ってしまったこと」
向き合って座る私との真ん中辺りを見つめながら、
ホゼはさらに自分の考えの中に入り込んでいく。
「僕は未知に惹かれるんだ。すでに知っていると思うことは危険だ。
それは心地良い場所かもしれない。
でもそれは、人が考えることを辞めてしまう場所でもある」
私とは逆の光と影。
「光と影 <ウィーン>」より
「迷ったときはどうやって決めるの?」トンネルの向こうに見えたものは、なに?
「それは教えないよ。だって君は答えを知っている」
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