『ウォーターリリー』
「どうやらこの池には人魚がいるらしいんです」 憧れのクラスメイトが目撃したという人魚をさがしに、千尋は睡蓮の池に通っている。彼女の話し相手は、ワゴンでアイスを売る青年・レンさんだ。
『黒炎の双頭竜と神域の門』
寝物語に語られるのは、とある神域に続く門番の、双頭竜の物語。双頭竜の『僕』は独白する。体を共有する片割れである『俺』に、謝らなくてはならないことがあるのだ。
『釣り猫と出会った日』
小学五年生の少女・奈津は大人が持つ傘に憧れていた。黄色いコドモ傘を失くしたと嘘をついてオトナ傘を手に入れた彼女は、帰り道、ケット・シーと名乗るふしぎな猫に出会って――。
『次の朝、僕が起きるより早くミャウが鳴いた』
アキラの最愛のペット、ネコミミペンギンのミャウがいなくなった。彼の撮っている自主制作映画のヒロインも、家に引きこもって出てこない。ちょっぴりどうしようもない男子高校生の明日はどっちだ。
『小さくて閉じた世界』
無気力に日々を過ごす女子大生・遠藤詩織は、ある日ツイッターで「鵺」の噂を目にする。噂を受けて、詩織は鵺が現れるという浅草に向かった。
『きれいなかんざし』
姪のお咲の七五三の祝いを翌日に控えた夜更け、藤吉はかんざしの付喪神に出会う。少女のすがたをした付喪神にせがまれ、藤吉は町人の町を案内することになる。
『未送信履歴』
日々、携帯メールの未送信フォルダにつぶやきを書き溜め、携帯カメラで猫を激写する。そんな「私」は帰り道、竹やぶを訪れる。そこには最愛の野良猫――否、“竹ねこ”アオが現れるのだ。
『夏の日、ベロンチョ、そして茄子』
夏の日、繭は宇宙人の干物を拾った。同居人の理瀬ちゃんに見せると、それはベロンチョといい、夏の終わりを連れてくるものだという。理瀬ちゃんはどうやら、ベロンチョのことが嫌いなようで……。
『ひとりぼっちの王様』
女子高生・夕妃は王様の生まれ変わり。従者の生まれ変わりである小人のリリと暮らしている。なんだか最近、リリの様子がおかしくて――?
『夕日に一つ、涙色』
「泣いてると涙をすくう生き物が出るんだよ」夏休み、親戚の家に遊びに来た「わたし」が出会った従姉の娘・はなちゃんは、ひどく人見知りする性格だった。「わたし」はなんとか、はなちゃんと仲良くなろうとするけれど……。
『洞貝と先生』
試験をさぼった「わたし」は留年をまぬがれるため、大学教授に救済措置を乞いに行く。彼女に課されたのは砂糖をえさにする世にもふしぎな生き物、洞貝(ほらがい)の生態観察だった。
「サテンカーリ」
「 アンズ飴神話」
「よ、」
「ようこそ」
「ぼくらの仕事」
「白いパンプス」
永遠の少年 ―『ピーター・パン』
人との関係から描き出される新たな「龍」 ―『龍のすむ家』
「英雄に憧れた少年」から「豚飼育補佐タラン」へ ―『プリデイン物語』
不完全な「ぼく」の旅 ―『ぼくを探しに』
読み聞かせパート座談会「想像上の生き物にまつわるあれこれ」
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