罪の話を聞かせて 準備号0.2
- 南3-4ホール | お-36 (評論・研究|食文化・料理・グルメ)
- つみのはなしをきかせて
- 純情キャリコ
- 書籍|A5
- 500円
- (救われるために読む)犯罪ノンフィクションブックレビュー
数年前、本と布で盛りだくさんだった自宅が火事で全焼してしまいました。うまく受け止めきれない感情、ぶつりと途切れてしまった日常にしばし呆然と膝をついた後に…手が伸びて。そして手に取ってしまうと貪るように読み始めたのが、これまでに読んできた「犯罪ノンフィクション」本でした。ざらついた心を潤すのは時に水よりアルコールなように。人が人の営みの中で出会う悪意や悲劇が、私を癒してくれました。
この準備号では、罹災後の避難生活の中で「また読みたい」と思い出した本を1冊ずつ買い戻してレビューしています。
世界遺産は「負の遺産」、旅には「ダークツーリズム」というジャンルがある。同じように、読書にも「事件・犯罪系ノンフィクション」を好んで読むという活動があってもいいと思うのです。それは、私にとって切実な「救われるための読書」だったので。
昨今、取材対象者への配慮や、取材費のかかるノンフィクション出版業界は難しいことも多いのではないかと感じています。だからこそ、自分が読んだ、気になった本を紹介していくことで、犯罪ノンフィクション業界の間口を広げることができたら…と思っています。あと、事件と事件を参照したであろうフィクションをつなぐことも目指したいです。
