東京三角日記
- 南3-4ホール | ぬ-35 (ノンフィクション|エッセイ・随筆・体験記)
- とうきょうさんかくにっき
- 薫・ざらちゃん・しまみみ
- 書籍|文庫判(A6)
- 200ページ
- 1,000円
- 2026/11/8(日)発行
薫・ざらちゃん・しまみみの三人によるはじめての日記本です。
──「まえがき」より抜粋。
二十九歳、なんとなく苦しかった。「二十代最後」という勝手な呪いが、まだ見たことのないはずの三十歳の景色を曇らせて、足元ばかり見つめているような感覚だった。
そんな時期に何者かである人の作品や言葉に触れることは、わたしを前向きな気持ちにすることもあれば、かえって憂鬱さを増幅させることもあった。
東京三角日記は、何者でもない三人の、なんでもない日常を綴ったものだ。すべてが書かれているわけではない。ほんの半年分の、その中でもさらに断片的な記録。そんなわずかな日常の欠片が、あなたのその日々を思い出したり、立ち止まっていまを考えたりするきっかけになったらうれしい。
「三十にして立つ」昔の人はそう言ったけど、そこに「ひとりで」という記載はなかったはずだ。わたしたちは、三十にして、三人で、立つことを決めた。
二〇二六年十一月 薫
