ひらいたままで、待っている
- 南3-4ホール | つ-44 (ノンフィクション|エッセイ・随筆・体験記)
- ひらいたままで、まっている
- 終わらない娯楽
- 書籍|新書判
- 128ページ
- 1,200円
- https://note.com/owaranaigora…
- 2026/11/8(日)発行
- 休日に15時間しゃべる、研究者と編集者の夫婦です。会話を録音・編集して、「終わらない娯楽」という対話録のシリーズを作っています。今回で四冊目となります。
■概要
いくつもの問いを立てて話すなかで、私たちは今、「ひらく」という共通の問題意識を持っていることが見えてきました。タイトルの「ひらいたままで、待っている」には、わかりあえないままでも扉を閉めず、ただそこで待つという意味をこめています。
ひとつの話を掘り下げたい人と、話題をどんどん変える「トピックホッピング」型の人。長文でやりとりしたい人と、テンポよく返したい人。そんな違いから、会話のスタイルを考察します。
「思想が強い」「ノンデリ」といった言葉で、私たちは何から逃げているのか。悪口は言いたいけれど、悪者にはなりたくない。その気持ちと、どうつきあえばいいのかを考えます。
忙しない社会のなかで、コスパ・タイパは悪いものなのか。映画を早送りする人や家事の効率化から、新しい概念「メンパ」まで含めて、向き合い方を探ります。
最終章では、ひらかれている印象を受ける人の特徴や、誰も排除されない「透明な居場所」は作れるのかについて話しています。
合間には、元気の出る行動から小松菜への思いまで、夫婦の本当の雑談も入っています。
各章は独立しているため、どこからでもお読みいただけます。正しさを急がない会話の、行ったり来たりも含めて楽しんでいただけたらと思います。■目次
盆踊りか発表会か―会話スタイルの考察
長文やりとり派の集い/会話の〝肩〟が弱い人/趣味の話に具体性は必要なのか/話題をどんどん変える「トピックホッピング」/ビュッフェ形式で情報をとっていく/思考の型と関係している?/話す前に「あっ」と言う人を盛り上げたい/俺はおまえとラジオがやりたいんだよ
悪者になりたくない私たちは、 「思想が強い」は悪いこと?/「思想がないほうがいい」も思想だろ/KYとノンデリ/「話し合い」はオワコン/時代は権利主張/幸福は正しさでは決まらない/「すっとぼけ見下し」が横行している/必要なのは「他者への想像力」か?/強者の加害性と免罪符
小松菜を救いたい、その他の雑談 今、優先席でレースが繰り広げられている/「席を譲ります」マークがほしい/好き好んで瓶ビールを頼んでいます/追加オーダーは「たけのこニョッキ」で乗り越えろ/mixiのコミュでしか満たせなかった自己主張が、ある/ちょっと聞いて! 猫に関する激かわワード/元気になるための行動/あらかじめ決められた不機嫌たちへ/猫は機嫌コントロールの達人/小松菜を救いたい
タイパを超えてゆけ コスパ、タイパについてどう思う?/芸術に「正しい楽しみ方」がある、という考えに乗れない/何が人々をファストに向かわせるのか?/効率化せずにいられるほど、自分のキャパがない/タイパにはリスクもある/「時間は誰にとっても等しい」は嘘/新しい概念「メンパ」/メンタルの心地よさに目を向けるって、意外と難しい/読書は最強にタイパがいい
ひらかれた人、ひらかれた場所 ひらかれている人の魅力/〝教え〟が先行している/黙って排除されたくない、許されたい/〝教え〟と欲望の矛盾、規範とロールプレイ/ひらかれたコミュニケーションとは?/「聞き上手」は真剣な人/差し挟みの美学/「透明な居場所」は作れるか/「金儲けをする場所」から「公共」へ/人と関わる手段としての推し活/今のインターネットには、場がない
この本は、あなたに読まれ、誰かとの会話のなかでひらかれることで完成します。
会話が会話を生み、それが終わらない娯楽として世界を満たし続けることを願っています。
