超難解 英文読解と論述
- 南3-4ホール | な-25〜26 (ノンフィクション|エッセイ・随筆・体験記)
- ちょうなんかい えいぶんどっかいとろんじゅつ
- 今野雅方
- 書籍|B5
- 274ページ
- 2,000円
- 2026/3/22(日)発行
- 読解力を高めたい人のための、超難解な英文読解
本書は、駿台予備学校の東大・京大・国公立大医学部などの最難関コースで、長年「英語読解」および「論文(小論文)」の指導にあたってきた今野雅方による、英文読解と論述の教材です。
■ 40年前の全米1位ベストセラーが予見した「思考停止」を再考する
本書が題材とするのは、1987年に米国で出版され、ニューヨーク・タイムズのベストセラーリスト1位を記録、全米100万部を超える社会現象を巻き起こした政治哲学者アラン・ブルームの著作『
メリカン・マインドの終焉』です。
ブルームは40年も前から、真理を「人それぞれ」と相対化する風潮が、一見寛容に見えながら、実は若者から知的な探求心を奪い、精神を「閉鎖」へ向かわせていると警鐘を鳴らしました。この予見は、現代の「価値観の多様化」が、時に「客観的な真理への無関心」へと繋がっている状況と深く呼応しています。
■ タイパ・コスパで「要約」ばかり溢れる今こそ難しさを求める
効率が最優先される現代、私たちは短くまとめられた「要約」ばかりを消費しています。しかし、要約に依存することは、文脈の中で迷い、自らの頭で答えを導き出す「考える権利」を放棄することでもあります。
パズル的に英語を処理するのではなく、あえて「摩擦」のある難解な一文一文を執拗に読み解くこと。その格闘を通じて、現代において失われつつある読解力・理解力・思考力を再構築することが、本書の真の狙いです。
■ わずか8つの段落を274ページで読み解く
アラン・ブルームの思想の核心である「真理の相対化」と「空白の状態(The Clean Slate)」の2章構成です。本書では、アラン・ブルームの著作から抽出された「わずか8つの段落」を、274ページを費やして徹底的に解剖します。
■ 本書の構成
各段落ごとに、以下の6つのプロセスに分けて精緻な分析と演習、そして著者による解答・解説を行います。
1. 語彙:文脈における正確な語意の特定
2. 語法:言葉の繋がりが生む論理の把握
3. 文法:緻密な構文解体
4. 内容のおおまかな検討:思想的な筋道の整理
5. 演習課題:読み取った内容を自分の言葉で構築し直す論述課題
6. 解答・解説:著者による演習の解答と詳細な解説
■ プロフィール
・今野雅方(こんの・まさかた):東北大学工学部建築学科卒業、早稲田大学大学院(仏文学)修士課程修了。ミュンヘン大学東アジア研究所専任講師を経て、現在はNPO日本論文教育センター代表。
・専門性:50年以上にわたりヘーゲル研究に取り組む一方、思想家の文章を題材にした読解・論述指導を専門としています。著書に『深く「読む」技術』(ちくま学芸文庫)、『考える力をつける論文教室』(ちくまプリマー新書)などがあります。
