空港では、人もモノも、目的も時間も交差する。
旅立つ人、帰ってくる人、誰かを待つ人、働く人、ただそこにいる人——。それぞれに異なる事情や思いを抱えた人々が、同じ空間に居合わせ、やがて別々の場所へと散らばっていく。空港は、いくつもの物語がほんの一瞬だけ重なり合う場所でもある。
そんな場所を舞台にしたとき、一体なにが生まれるのか。設けた縛りは「空港に行き、その体験をもとに書く」ただその一つだけ。
出発ロビーのざわめき、展望デッキを吹き抜ける風、窓の向こうで離着陸を繰り返す飛行機、誰かを待つ時間、すれ違った人の横顔。そこで見たものや感じたことを起点に、18人がそれぞれの方法で自由に書いた作品を集めた一冊。
同じ場所から始まりながら、向かった先は一つとして同じではない。18の視点が交わり、分かれ、それぞれの航路を描いていく。「四点灯台」として制作する初めてのZINE。
【収録作品】
エッセイ・日記
七月八日 羽田空港...youkan
推し活としての空港...針山
一万二千八百四十七歩のセントレア...山風もぐ
間の海...川田モナミ
Our Unknown Summer's Memory...鈴木龍也
失敗したら何か爆発したり、誰か死んだりするかもしれないけれど...長尾たぐい
福岡空港行ってみた...ノムラカヨ
うどん県空港で「出汁の出る蛇口」を監視する...嶋田エイジ
神戸空港周遊コース...ふじぴろ
向こうからやってきた人...石井オリエ
空港に行った週の日記...安藤とわ
漫画
陸のかたちを変えること 海のかたちを変えること...伊藤有沙
小説
ポスト...さかとまど
ある空港の工事について...青山直人
羽田 20260802...ミミマル
汽水域...Takayuki Mori
プルメリア 727...草仲一凜
吉緒の悪態...望月ハト