サダム・フセインの長男ウダイの治療のため、イラクに招かれたアメリカ人催眠士の体験談。著者は2001年の5月と9月にイラクを訪問しましたが、2度目の滞在中に9・11テロが発生。
文字通り〝小説よりも奇なり〟といえる出来事で、その時、何が起こっていたのか是非読んでみて頂ければと思います。著者が本作を完成させたのは2003年ですが、イラク戦争の影響により、アメリカではブラックリストに入ってしまい、2008年になってようやく出版されました。
著者自身の葛藤や〝患者〟との関わりだけではなく、砂漠の景色やイラクの文化、イラクの人々の生活、遺跡や歴史に神話、FBIとのやり取り、湾岸戦争や経済制裁の影響、そして催眠に関する話など、驚くほど幅広い内容が盛りだくさんに詰め込まれていて、色々な角度から楽しむことが出来る作品です。