満月と新月の夜に、交わされた手紙。
離れた場所で暮らすふたりが、月に二度、言葉を交わす往復書簡。
日々のこと、昔のこと、好きな音楽のこと。
そして手紙の最後には、追伸のように、月にちなんだ一曲が添えられる。
満ちたり、欠けたりしながら続いたふたりの手紙と音楽を、一冊に。
全24曲の月のプレイリスト収録
月が満ちて欠けていくのを一つのサイクルとして、その一周目を「一月」、二周目を「二月」というように。日本では「月」という漢字を使って、暦を表してきました。
昔の人は夜空に浮かぶ丸い月を見て月日を数えていた。その生活のリズムは、月の満ち欠けと深く関わっていたのかもしれません。
そんな昔の人に思いを馳せたというわけではありませんが、月に一度、手紙のやりとりをしてみようと思ったとき、満月と新月の日に手紙を書くということに思い至ったのは、とても自然なことでした。
これは、東京と広島という離れた場所で暮らすふたりが、互いに月に一度、言葉を交わした往復書簡です。一年間、ふたり合わせて二十四通の手紙を書きました。
〈東京の月、広島の月(まえがき)より〉
目次
[第一回]ニュームーンバースデイ
[第二回]いや、だいぶ戸惑いました
[第三回]教室の正しげなこと
[第四回]先生の赤ペン直し
[第五回]東京の夜を歩く
[第六回]満月の写真を撮りながら
[第七回]お江戸の夜空に人工衛星
[第八回]少しずつ
[第九回]春色の楽器
[第十回]雪の日の文フリ
[第十一回]こんな曲でも口ずさみながら
[第十二回]カタチとして
[第十三回]斜めの渡り廊下
[第十四回]オザケンのライブの日
[第十五回]おーい、小沢くん
[第十六回]温泉旅行は家族で
[第十七回]静かに諦める
[第十八回]ラーメンを食べました
[第十九回]夏の悪口ばかり
[第二十回]ルーキーから虹へ
[第二十一回]白と青と茶色のガラス
[第二十二回]海と引越しと船の汽笛
[第二十三回]月は鏡のように
[第二十四回]行ったり来たりしながら