【文学フリマ東京43新刊】
「わかった!」と思ったら、またわからなくなる。その寄り道が、面白い。
娘との会話から「自由」を考え、自転車修理の手際に『荘子』を思い出す。古代ギリシアの哲学者や中国の禅僧、インドの仏たちの話が、いつの間にか家族や晩酌の話につながってゆく。
『好雪片片』の夢日記編・怪奇編に続く自選集第三弾は、古典と日々の暮らしを行き来する「論考編」。約二十年前、SNSの日記に書き留めた文章から、五十三篇を選びました。
「弥勒、つっこむ」「『ケンカはしない方がいい』」「ダイアモンドは傷つかない」など、気になる題名から一篇ずつ。自由、学び、読むこと、訳すこと、そして「わかったつもり」のその先を、あれこれ考えます。
当時取り組んでいた『維摩経』『碧巌録』などの超訳をめぐる制作ノートとしても読める一冊です。
◆収録する五つの章
第一章 自由と日々の暮らし
第二章 古典の中の、困った人たち
第三章 学びを身につける
第四章 読むこと、訳すこと
第五章 わかったつもり、その先へ
『好雪片片』は、それぞれ独立したテーマ別の自選集です。夢日記編・怪奇編・論考編のどの巻からでもお読みいただけます。
作者自身が印刷・製本した自家製本版です。