『夏のエンドロール』は、夏の記憶を短歌と散文で綴った一冊です。
私は昔から夏という季節が好きで、いつか夏についての本を作りたいと思っていました。夏という季節は、切なくて、情熱的で、あっという間に過ぎてしまうものだと思っています。
不思議なことに、夏を振り返って思い出すのは、大きな出来事よりも、何気ない日常の断片だったりします。小学校のプールのあとに聞いた先生の声、花火大会から帰る夜の風、友人と意味もなく夜通し歩いた時間。
当時は特別だと思っていなかったことが、何年も経ったあとには、なぜか鮮明な記憶として残っている。そんな刹那的な夏の出来事を、言葉として残したいと思いました。
昨年の夏ごろから少しずつ書いていた短歌と、その背景にある物語を散文としてまとめたのが本作です!読み終えたとき、皆さんの中にある忘れていた夏の記憶が、ふと蘇るような一冊になっていたら嬉しいです。