酩酊! 毛糸人形の怪
- 南1-2ホール | H-52 (小説|エンタメ・大衆小説)
- めいていけいとにんぎょうのかい
- 芦田芋助
- 書籍|文庫判(A6)
- 126ページ
- 700円
- https://imonome.booth.pm/
- 2026/11/8(日)発行
怖くても、だからどうした
初めての酒場、初めてのひとり飲み。
人に臆しがちな太一が一念発起にそんな無謀を働いたのは
端的に言えば寂しかったからである。
つまりは出会いを求めて酒場に行ったわけであるが
彼はそこで幸運な出会いに恵まれる。
常連客と思われる彼女は、千寿子といった。
新顔と常連の、たまたま隣り合った同士の他愛ない会話。
ところが、妙である。
千寿子の話に耳を傾けるうちに、太一は静かに疑念を抱く。
話の中身の違和感は、聞けば聞くほど膨らんでいく。
なんだか怖い。けれども嬉しい。
太一の記憶を遡ろうと、こんな経験は一度もない。
彼に回帰する青春などない。
ただ闇雲に、このはしご酒の行き着くところまで。両目を曇らせ耳のみ澄ます
デッドエンド青春怪奇譚
