特別展「暁の劇場—鴎外が試みた、或る演劇」
- 南1-2ホール | O-08 (評論・研究|文芸批評)
- とくべつてんあかつきのげきじょうおうがいがこころみたあるえんげき
- 文京区立森鴎外記念館
- 書籍|A4
- 64ページ
- 860円
- 2014/4/26(土)発行
- 【目次】
・巻頭論考「演劇から見る鴎外―「和魂洋才」の一面」神山彰(明治大学教授)
・解説
「上演に関わる人々」神山彰
「上演された劇場」神山彰
「横断的な演劇ジャンル―歌舞伎・新派・新劇での上演」神山彰
・コラム
「芝居好きの系族―森家の人々」神山彰
「寂しき人々について」ベアーテ・ヴォンデ(ベルリン森鴎外記念館副館長)
「逍遙と鴎外―『マクベス』の翻訳をめぐって」山崎一頴(跡見学園理事長・森鴎外記念会会長)
「ノラの家出―両性の問題」金子幸代(富山大学教授)
・作品
玉篋両浦嶼/日蓮聖人辻説法/仮面/ジヨン・ガブリエル・ボルクマン/静/生田川/寂しき人々/ファウスト/マクベス/女がた/ノラ(人形の家)/曽我兄弟
・資料集
鴎外演劇評論集
鴎外演劇年表
【展覧会概要】
森鴎外が同時代の演劇に深く関わっていたことはあまり知られていません。
明治維新によって日本は近代的な統一国家へと進みだします。旧来の慣習を打破する変革は、政治、経済、社会の規律だけでなく、演劇にも及びました。新劇場の建設、脚本の改良、俳優養成所の設立、女優の誕生など、変革の内容はさまざまで、こうした過程で多種多様な新しい演劇が生まれました。
芝居から演劇へ、芝居小屋から劇場へ、役者から俳優へ、女方から女優へ、見物から観客へ。
新しい演劇のかたちを手探りしていた時代に、鴎外はゲーテ、イプセンなどのヨーロッパ戯曲や批評の翻訳、戯曲の創作、演劇評論などを行い、当時の劇壇に新風を送り込みました。鴎外も当時の演劇人たちと同じように演劇の未来を信じ模索していたのです。
今回の展覧会では、鴎外生前に上演に至った鴎外作品「玉篋両浦嶼」「仮面」「ジョン・ガブリエル・ボルクマン」「ノラ」「曾我兄弟」などを中心に、伊井蓉峰や小山内薫、上山草人など上演に関わった人々との交流を紹介します。舞台写真、ポスター、プログラム、自筆原稿、演劇人との交流書簡などを通じて、鴎外が試みた近代劇をご覧ください。
