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風鈴が鳴り止む前に

  • 南1-2ホール | M-63 (小説|純文学)
  • ふうりんがなりやむまえに
  • 赤井ちひろ
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 208ページ
  • 1,300円
  • 2026/9/13(日)発行
  • 「自分でできることと、一人でやらなきゃいけないことは別だろ」

     祖母の死をきっかけに、久しぶりに故郷へ帰ってきた月城白。

     悲しいのか、寂しいのか。自分の気持ちさえよくわからないまま、祖母の家を訪ねた白を迎えたのは、隣家に暮らす大柄な男、熊沢五郎だった。よく喋り、よく笑い、何かと世話を焼きたがる十八歳年上の男。

    「飯、ちゃんと食ってるか?」そんな何気ない一言から、白の日常は少しずつ変わり始める。

     一緒に食べる食事。縁側で交わす取り留めのない会話。夏の風に揺れる、青いガラスの風鈴。

     誰かに大切にされることも、誰かを好きになることも、白には縁のないものだと思っていた。けれど、熊沢といると、明日が来ることを少しだけ楽しみに思える。

    「生きてりゃ、こんな良いことあんのかよって日が、たまに来んだよ」

     何も求めずに生きてきた青年が、初めて手放したくないと思ったもの。それは、十八歳年上の男がくれた、ささやかで温かな毎日だった。

     40歳包容力攻め×22歳不器用受け。

     夏の風鈴が見守る、年の差18歳の切なく優しい温かな恋の物語。

     いい男に、思いきり愛されたいあなたへ。

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