「自分でできることと、一人でやらなきゃいけないことは別だろ」
祖母の死をきっかけに、久しぶりに故郷へ帰ってきた月城白。
悲しいのか、寂しいのか。自分の気持ちさえよくわからないまま、祖母の家を訪ねた白を迎えたのは、隣家に暮らす大柄な男、熊沢五郎だった。よく喋り、よく笑い、何かと世話を焼きたがる十八歳年上の男。
「飯、ちゃんと食ってるか?」そんな何気ない一言から、白の日常は少しずつ変わり始める。
一緒に食べる食事。縁側で交わす取り留めのない会話。夏の風に揺れる、青いガラスの風鈴。
誰かに大切にされることも、誰かを好きになることも、白には縁のないものだと思っていた。けれど、熊沢といると、明日が来ることを少しだけ楽しみに思える。
「生きてりゃ、こんな良いことあんのかよって日が、たまに来んだよ」
何も求めずに生きてきた青年が、初めて手放したくないと思ったもの。それは、十八歳年上の男がくれた、ささやかで温かな毎日だった。
40歳包容力攻め×22歳不器用受け。
夏の風鈴が見守る、年の差18歳の切なく優しい温かな恋の物語。
いい男に、思いきり愛されたいあなたへ。