文庫「最高にくだらない」
- 南3-4ホール | え-17 (小説|アンソロジー)
- ぶんこ「さいこうにくだらない」
- 九十九ねね子、緑青、草満蕗月
- 書籍|文庫判(A6)
- 92ページ
- 600円
- 2026/11/8(日)発行
- お題は「最高にくだらない」!
トラ転3秒前な表紙の中身は、ラブコメ・日常・青春(死ネタあり)の三本立てです。もくじ
愛に当たって吐いている!……5P
作者:九十九ねね子
営業部から転属した福田には憧れの先輩がいる。いつか振り向いてもらいたい。
淡い期待を胸に、今日も福田は先輩への恋心を募らせていく。
しかしある日、先輩の秘密を知ってしまう。
──ああでも、でも、やっぱり、気持ち悪い。
貴女のことが好きなのに。吐き気を催すラブコメディ!
◆本文をチラ見せ
課長は一呼吸置くと、僕の正面の隣——斜め前の席へ視線を移した。
「——黒木さんもいるからね」
名前を呼ばれた先輩はこちらに気付き、ゆったり課長の方を見上げた。耳につけられたイヤリングが揺れて輝くのを、僕は恐る恐る隠し見た。
「どうかしましたか」
かわいい。小鳥さんみたいな声だ、一生聴いていたい。
先輩がしゃべくるポッドキャストがあれば、月額数万円でも支払ってしまうかもしれない。通勤中に聴いていたい。音楽アプリのサブスクよりも、絶対にコスパがいいはずだ。布団……37P
作者:緑青
幼馴染から届いた手紙、それをきっかけに思い出すあのくだらない日々の事。
◆本文をチラ見せ
布団とは多くの人間にとって聖域であろう。そこにはたくさんの人間が毎日入る。だが、二人以上が一度に入ることなど、殆ど起こり得ない。布と布の間、単純なものであるにもかかわらず、そこには人と人の交流などは殆どない。あくまで、孤独な、温もりの世界なのだ。拝啓、最高に理不尽でくだらない世界へ……51
作者:草満蕗月
極普通の高校二年生である透と朔。 お弁当のハンバーグを食べて笑ったり、クレーンゲームで勝負したり……。
喧嘩なんてするはずもない、平穏な日々に訪れた転期とは!?
──じゃーな世界、また来世。
愛し愛された親友と共に過ごす、日常の物語!!
◆本文をチラ見せ
「なぁ、幽霊って信じる?」
昼下がりの空教室、誰もいない空間。
目の前でモグモグと口を動かしている親友が唐突に口を開く。
「唐突に何? つかそれ俺のハンバーグ」
「知ってるぅ」
弁当箱を開けたときには確かに三つ入っていたはずのハンバーグが、今は一つしかない。
俺が食った記憶があるのは一つだけだ。
とはいえ数が減っている理由は目の前でモグモグと口を動かしているコイツにあることは一目瞭然だった。あとがき……89P
