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生活と生活のクロスポイント

  • 南3-4ホール | と-59 (ノンフィクション|エッセイ・随筆・体験記)
  • せいかつとせいかつのくろすぽいんと
  • 親子社
  • 書籍|A5
  • 80ページ
  • 1,000円

  • 母と息子の初めての試み:日記を書いてみよう!


    母と息子が2026年7月1日から9月30日の3カ月間、日々の暮らしを綴った日記本。

    - 息子:映画監督をしたり、文芸誌 を主宰したり、ポッドキャスト番組を録ったりと横断的に活動している 23歳。

    - 母:現在、地方都市住み。趣味の読書が高じて読書会を主催したりしている。時々モルック。連休中は「美術好きオバサン」。もうすぐ還暦。


    息子の日記から、母の気に入っている日を一部紹介:

    ◆ 7月16日 バイト終りに、Zepp Shinjuku でZOCX のツアーファイナルを観る。今週 2 回目のライヴだがこの時期はツアーファイナルとかワンマンが多いので、仕方がない(ということにする)。「QUEEN OF TONE」をようやく聴けた。 「私は あなたのせいで生きている私を すごく私だと思ってしまうから/せめてあなた以外のため光って光って」という歌詞は本当にすごい。この歌詞を聴くたびに、大江健三郎とかゴダールとか父のこととかを思いだす。 私には私のしごとがある、と強く思う。

    ◆ 8月28日 今度の上映に合わせて劇伴をサブスクに出そうということになって、夜中に中村と電話した。中村のバンド・Hajō が劇伴をやってくれたのだが、この日記が出るころにはもう聴けるはずなので、みんな聴いてください。めっちゃいいです。  しかし、中村とはなんだかんだで4 年以上仲がいい。毎日のようにずっと一緒にいた、みたいなことはぜんぜんないのだが、ポッドキャストをやっているから月に2 回くらい必ず会うし、こうやって電話をすると大半が無駄話になる。ずっとぼちぼち仲がよくて、不思議なものだ、と思う。

    ◆ 9月5日 壹岐と現代詩ウォッチを撮る日だったのだが、近所のショッピング・センターでわれわれが普段からよく観ているChumToto というアイドルがフリーライヴをやる、ということで、フリーライヴを観てからうちで収録することに。  壹岐が誕プレをくれた。伯井誠司『国始事』と大前粟生『回転草』。うれしい。 その後、柳というラーメン屋にいったのだが、まじで美味かった。今年食べたラーメンの中でいちばん美味かった。 収録後、銭湯にいったり酒を飲んだりして、いかにも休日!という感じだった。こういう日が月に一回くらいあるといいよね。

    ◆ 9月14日 バイト終りにテアトル新宿でMOOSIC LAB の川上さわ特集を観にいく。川上さわは同世代で数少ない全ベットできる作家なので観ておきたいというのはもちろん、木曜日には同じ特集でじぶんの映画がかかるので、どんな感じで舞台挨拶をやるのか偵察にいこうというのもあった。『12 月の雨の日』、傑作ですね。少女性(明確に意図して引き受けているのでこう書いていいと思う)とゴダールの幸福な結託、という感じだ。『地獄のSE』は2回目だったのだが、インディー漫画的なワンダーを劇映画でやってのけているのがやっぱりすごい。 『地獄のSE』で上映トラブルがあって、お詫びの招待券を全員に配っていた。 今度やる『チャオ・ヤングの墓』でも観にいこう。


    ----------------- 以下、息子が気になる母の日記から -----------------------------------

    ◆ 7月13日 先週の金曜日に会社を休んだので、久しぶりの出勤、という気がする。どちらかと言うと、ワーカホリック的な人生を歩んでいるので、3日間も休むと体調が不調になる。アパートの部屋は狭いし、エアコンは変な位置についているし。会社で過ごすのが快適。

    週末についつい野菜をたくさん買い込んだので、どんどん食べないといけない。。。かわいい野菜を見ると、つい、買ってしまう。とりあえず野菜炒め。今日からしばらくは野菜炒め。

    ◆ 9月9日 昨日の英語ショックを受けて、今日から朝/晩にNPRを聞く事を再開した。ずっと聞いていて通勤時間にも聞けるようにスピーカーまで買ったのに、2024年にヤツが大統領になってから、やれ関税だ、やれ隣国は自国の州にする、とか訳の分からない、やりきれない気持ちになる出来事ばかりで、しばらく聞いていなかったのだ。こんな事ではいかん。昨日は、カナダとUSが関税の応酬をしている話。誰が大統領を訴える事ができるのか。多くのアメリカ人が9.11についての思い出が無いという話。等々。

    9.11から今年で25年。この年に生まれたアメリカ人は、もう25才なのか。こういった大きな事件の時にどこで何をしていたか、というのは飲み会の席で話題となることがある。9.11の時、私は友人とレストランで食事をしていた。友人の1人が「変な写真が送られてきた」と携帯電話 (まだスマートフォンじゃない) の画面を見せてくれた。よくわからないね、と言いながら普通に食事をして帰ったら、大変な事になっていた。3.11の時にはトレーニングの講師をしていて、これから受講者に試験を受けてもらう所だった。窓からJRの駅の改札が見えるのだが、あっと言う間にシャッターが下りたのを覚えている。会場の受付の脇にTVモニターがあって、津波で流されていく家が映っていた。その後は、もう、大変だった。

    ◆ 9月12日 今日は読書会の日。7月に積読されている本を代読してくれる人を探して本を託した。今日は代読者から本の内容と感想について教えてもらう日だ。私も2冊代読したが、それぞれ内容と感想をメモしながらなんとか読み終えた。

    6名 + 1名 (今回のみ参加) と、ご意見番の8名で始める。

    アイスブレイクで、夏休み何をしたのか、の話をそれぞれしたのだが、実家に帰りがてら、旅行先の推しの和菓子屋に行ったら、地元の有名な和菓子屋と縁のあるお店で、そのお店が行きたかったギャラリーに和菓子を卸していて、、、と縁がどんどん広がって行った話とか。読んだ本に出てくる場所を実際に訪れるのをモットーにしていて、今回も行ってきた、とか。夏休みの話を、といいつつ、仕事の話。残業が多い人の仕事を、そうでも無い人に振り分けて平準化しよう、という会社のアイデアを、あり得ない、とこき下ろした人とか。

    そして本の話。帯に「読み終わった後、泣けます」と書いてあり、読んでいる途中では泣けないのか?(普通、読みながら号泣するんじゃないの?) じゃ、泣くためには読み終わらないといけないのか。と疑問を持ちながら読み始めたのだが、読んでいるうちに、その帯が言っている事がわかるような気がしてきた、という方。読んだ本についてWikiで調べて、作者の生涯や妻の話など、関連する話をたくさんしてくれた人。読めなかったけど、適当にページを開いてさっと目を通す度に「それは大変だ」 「こんなに苦労したんだ」と思って、ちゃんと読まなくちゃ、と思った。という人。10ページくらい読んで断念。でも、結局、最初のページの数行 (読んだ所だ) がこの本の結論なんじゃないか、という人。

    とにかく、本を読んで、感想やそこからの情報などを皆でワイワイやるのは、最高に楽しい時間、って事。


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