大学生の稲辺瀬南は、「描いた絵が必ず現実になる力」を持つ青年・千鳥瑚斗に助けてもらったことをきっかけに、彼と共に悩み苦しむ人々を助ける日々を送っていた。
そんな矢先、瀬南は瑚斗の高校時代に起きたある事件を知る。瑚斗は学生の頃にも願いを現実にする絵を描くことで多くの人を助けていた。しかしある夏の夜、彼の絵は一人の少女の命を奪ってしまい、それが瑚斗の心に深い傷を残してしまった。それから七年、瑚斗は力を使うことに対する恐怖に怯え、心を凍らせたまま生きていた。
彼の過去を知った瀬南は、次は自分が瑚斗を助けたいと願い彼の為に奔走する。
描くことは、赦されることなのか。
願うことは、誰かを救うことなのか。
心を震わせる力とその力に翻弄された人々の再生の物語、ここに完結。