句集 空かぬ席
- 南3-4ホール | ち-78 (詩歌|俳句・短歌・川柳)
- くしゅう あかぬせき
- 田島実桐
- 書籍|四六判
- https://gendaihaiku.gr.jp/ite…
- 2026/2/9(月)発行
わが「銀化」の仲間の中に彼女のようなシニカルな視点で世を眺めていた作家がいたとは。
驚きと快哉、そして敬服。
「銀化」主宰・中原道夫(帯文より)『空かぬ席』の中には見立て、機智、感覚、情趣的諷詠など従来の俳句作品に見られる典型的な傾向に混じって時折どこか不思議な世界が立ち上がる。
不思議というより不穏な空気と言っても良い。
それはむしろ「詩」にとっては大切なこと。
個人的な息吹を感じさせる尋常ならざる風景にこそ「詩」の要諦なのだから。
「街」主宰・今井聖(跋より)作品紹介
【自薦10句】
燐寸組み蜂の骸を荼毘に付す
夜行図に百鬼をらざる涼しさよ
昔日と変はらぬ鼻梁サングラス
日短か誰か死なねば空かぬ席
梅なんか見てこのままで終はるんだな
鵙高音悪い男でゐて欲しく
熊渡る前方二百メートルを
雨止んで干潟の昼をさみしうす
花火から気づかれぬ位置花火待つ
花屑の出るは出るはの旅鞄【著者紹介】
田島実桐(たじま・みぎり)
昭和36年 福島県南会津郡生まれ
平成22年 「銀化」入会、中原道夫に師事
平成26年 銀化新人賞
現在 銀化同人、現代俳句協会会員
