戴花冠式
- 南1-2ホール | P-75 (小説|ファンタジー・幻想文学)
- たいかかんしき
- 冬至 春化
- 書籍|文庫判(A6)
- 356ページ
- 1,000円
- 2026/11/8(日)発行
- 「童心」「経年変化」「真似事」をテーマにしたファンタジー短編集。
中身は幼馴染創作男女の書き下ろし2本立てです。
1.あなたが神童じゃなくても
「坊ちゃまは、ほんとうに、えらい!」
我らがイヴェルロ家の跡継ぎどのが、大学に首席合格じゃなかったらしい。名門大学に合格なら十分なのに!
落ち込む坊ちゃまを宥めながら、ナーシャは昔のことを思い出す。まだ子供だったころ。互いが互いの唯一の理解者だったころのことを。
2.アンナの尋問
「お前も、私が処刑された方が嬉しいだろう」
政変が果たされてひと月が経った。悪しき女王は打ち破られ、新たな青年王が即位した。
女王の騎士として最後まで仕えたアンナはいまだ地下牢にいた。
新王の腹心ジェレミは、主人の命によりアンナの尋問にあたる。かつて憧れた姉弟子は、今なお底知れない笑みでこちらを見ている。
新王が本当に権限を得るためには、アンナの証言が不可欠だった。
すなわち――女王は、どこへ消えたのか?
(文・装画:冬至 春化)