作・イラスト:ぽんぽこまだむ
※ムーンライトノベルズ・pixivに掲載した作品に、書き下ろし番外編を加筆して、同人誌にしたものです。
「貴様っ、さっきからコソコソと後をつけ回して、一体何の用だ!」
大正末期の神保町。貧乏大学生の信一が、いつものように古本を漁っていると、背後をつける怪しい男がいるのに気がついた。
すらりと高い身長に、凛々しい顔立ちの、黒い学生服を着たピカピカの帝大生である。
信一が一喝してやると、帝大生は気をつけをして堂々と叫んだ。
「わかりませんっ!」
何故か異常に赤面している。
「わからないとは、どういうことだ?」
「自分でもよくわからぬのだ。君を見かけて何故か深く知りたくなり、どうしても尾行せざるを得なかったのだ!」
「尾行せざるを得ない、などということがあるか!」
袖を振り払って逃げ出したが運命の分かれ目。
校門で待ち伏せ、歩き出せば何故かついてくる。そしていつの間にか――。
神保町の古書店街で、頭でっかちの屁理屈と純情がアウフヘーベン!
100%挿入保証のいちゃらぶハピエン大正BLです!