風と月と
- 南1-2ホール | N-97 (評論・研究|文芸批評)
- かぜとつきと
- 久米正雄
- 書籍|B6
- 336ページ
- 1,600円
- 2026/11/8(日)発行
- 大正五年の彼らも、書いて、読まれたかった 久米正雄による青春小説の金字塔! 第四次新思潮誕生秘話が描かれた自伝的小説! 夏目漱石、芥川龍之介、菊池寛、松岡譲、成瀬正一らが登場!
久米正雄は、大正から昭和の文学界にて活躍した小説家です。『蛍草』や『破船』などの大衆小説を発表し、映画化されるほどの人気を博していました。学生時代の久米は、第一高等学校から帝国大学(いづれも現在の東京大学にあたる)へと進学、文学の師匠となる夏目漱石と知遇を得たのちに、芥川龍之介をはじめとする友人と『第四次新思潮』という文芸雑誌をつくりました。
『風と月と』は、五十五歳になった久米が大正五年ごろを回想した自伝的小説です。当時の学生生活や交遊のほか、現代に共通する創作の悲喜こもごもが描かれています。『風と月と』は、戦後の復興期にあたる昭和二十二年に鎌倉文庫より出版され、文学全集などにも収録されましたが、現在はすべてが絶版となり、一部の図書館で借りて読むことしかできませんでした。
このたび、手のひらの金魚によるリトルプレス出版として『風と月と』を復刊しました。主として編集は有志による編輯部にておこないました。近代文学を読んでみたいと思っているかたに手にとっていただきやすいよう、表紙のデザインを工夫し、さまざまな挿画も加えています。小説の原文は、昭和二十一年ごろまで使用されていた旧字旧仮名遣いでしたが、読み心地を残しながらも読みやすくなるように、漢字を旧字体から新字体にあらため、随所にルビを追加しました。また、日本近代文学を研究されている山岸郁子先生に解説を寄稿していただき、文学愛好家のかたにも、より楽しんでいただける一冊となっています。
仕様 …… B6判 / 本文:332p / 表紙:カラー(クリアPP)
編集 …… 山岸郁子・『風と月と』編輯部
題字 …… 葉桜めのう
挿画 …… 魚羊
