概要
オルタナティブエロティクスマガジン『ユウラ』
創刊号
テーマ「エロマンガというメディウムを拡張する。」
「エロマンガ」という言葉を聞いて、どのような作品形態を思い浮かべるだろうか。
「エロマンガ」という言葉の意味をそのまま捉えるのであれば、「エロについて描かれているマンガ」と定義できるだろう。この定義が差す範囲は広く、商業的ジャンルの区別によるものでは限定できないほどである。例えば、エロスというテーマ性や感性が読み取れるのであれば、性器の描写の有無に捉われない。
しかし、一般的に使われる「エロマンガ」とは、かなり限られた作品群を指す。造形、脚本、テーマ、作品の意義、ほぼ全てにおいて「型」がある、限定的で特殊なジャンルとして使われることが多い。
本誌は、現代における「エロマンガ」の狭い定義を拡張する試みで構成した。
現代美術の視座を持つ作家おわりにんげんがその目で見た「エロマンガの形相」を語ったエッセイ『エロマンガ戦記』。
エロマンガ研究家の稀見理都氏と「エロマンガ」という表現自体について語った対談『エロマンガというメディウム』。
エロスを表現したマンガを制作するクリエイター クジラックス氏・モトジマ氏・ムガイ氏との対談集『ESSENTIAL QUESTIONS』。
そして最後に、作家ムガイ氏の作品を収録し、言葉だけでなく実際に作品を鑑賞いただくことで「エロマンガ」の本来の定義する意味の広さ、表現の多様性について感じてもらえるようにした。
「エロスをマンガで表現すれば、人間の根源を最も豊かに表現できる」。
私のこの仮説が現在の日本でどれほど実現されているか、ここで知り、ぜひとも体感していただきたい。
(本文より)
収録作家・研究家
おわりにんげん
馳川敬
稀見理都
クジラックス
モトジマ
ムガイ
(※敬称略、順不同)
形式・その他注意点
A5サイズ
150Pほど予定