フランス各地に残る怪談、伝承、猟奇事件をたどりながら、その土地に潜む「もう一つの歴史」を描く一冊。フランスでは幽霊がどのように語られてきたのかをひもとく「はじめに」から始まり、住民が消えた村に残る怪異、18世紀フランスを震撼させた「ジェヴォーダンの獣」、港町に現れる魚売りの少女の幽霊、そして中世パリに伝わる「マルムゼ通りの人肉パイ事件」まで、不気味な逸話を豊富なビジュアルとともに紹介。
華やかなパリや美しい古城だけではない、霧深い村、薄暗い路地、荒涼とした山野に刻まれた恐怖の記憶。怪談と史実、伝説と事件が複雑に交錯する物語を通して、フランスという国の知られざる暗部へと迫る。読むほどに現実と怪異の境界が揺らいでいく、全ページ・フルカラーで楽しむフランス怪談集。