「猫のように生きることを望まれた女と
そんな彼女を世話することに下世話な安らぎを覚える男」
「死んだ祖父の家を片付けに向かった田舎で
祖父のホームヘルパーだった女と、祖父との意外な関係を知る男」
「『恨みの代弁者』として小説家のキャリアを築き上げ
挙句に自身の救済さえも拒むしかなくなった女」
「十五年間にわたり徐々に崩壊していった家族の在り方を
死んだ犬越しに思い返す男」
人を愛するつもりが、その人を型に嵌め付けていたり
あるいは、型から抜け出そうと藻掻いたり
果たして、私は貴方を貴方として見られているだろうか。
それとも、見ているのは貴方という「役割」か。
人と人が、私と貴方がノイズを立てて軋み合う、四篇の短篇小説集。
■収録
・猫になりたくない
・ふれあい
・オーライオーライ
・犬が逝った
2026/11/1 初版発行
PFN-001
新書サイズ 本文122P
¥1,000