こちらのアイテムは2026/11/8(日)開催・文学フリマ東京43にて入手できます。
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おばけと穴

  • 南1-2ホール | E-99 (小説|短編・掌編・ショートショート)
  • おばけとあな
  • 街の樹/藤原ちしろ
  • 書籍|A5
  • 50ページ
  • 2026/11/8(日)発行

  • 「おばけ」と「穴」にまつわる奇想短編集です。
     穴の暗がりを覗くときのような、好奇心と恐怖心を混ぜ合わせました。
    小説としても戯曲としても読めます。

    【収録タイトル】
      〇『働くもぐら』
      〇『壁の穴』
      〇『あの子の眼』
      〇『デリバリーゴースト』


    【冒頭抜粋①】(『壁の穴』より)
     同棲を始めてちょうど一年経った部屋の壁に、身に覚えのない穴があって、彼女と二人で首を傾げる。
    穴はリビングの壁に、太い親指をぐりっとねじ込んだような感じで空いている。
    「よろけた拍子にずぼっていったとかじゃなくて?」と訊いてみると、露骨に目を細める彼女。
    「え?なんで今わたし疑われてるの?」
    なんで?

    【冒頭抜粋②】(『デリバリーゴースト』より)
     29歳、独身、一人暮らし、友人なし、彼女なし、ペットなし、実家との連絡なし、月収16万、職業、「アーバ ンイーツ」のフードデリバリードライバー。ここまで聞けば、だれもが「あぁ、そういう」と右の口の奥でほくそ笑むであろう弱弱プロフィールを背中に貼りながら、今日も都内爆走。とはいえ、時速は50km/h。ださーい、と左の口の奥でほくそ笑んだろうかもしれないが、ご勘弁。アーバンから支給されるバイクは、これ以上スピードが出ない仕組みになっていてね。自動運転&GPSと連携したAIによるルート選定によって、僕ら運転手の自由意思は一切必要とされなーい。ただ、すーーーーーっと速やかに、物が右から左へすーーーーっと移動する流れの中で、たまたまそこにある身体。それがドライバー。この町は、各種デリバリーサービスの色とりどりのヘルメットが道を埋め尽くしている。そのヘルメットが守るべき脳みそは、空っぽだというのに、だ

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