最後の言葉を、もう一度
- 南1-2ホール | O-65 (小説|ファンタジー・幻想文学)
- さいごのことばを、もういちど
- 時雨縹
- 書籍|文庫判(A6)
- 314ページ
- 1,300円
- 2026/11/8(日)発行
狐面の人外少年×記憶喪失女子高生
因習村×ファンタジー
わたしのことを知っている、あなたは誰?
――ずっと、ひとりだった。
夢の中で、知らない子どもが震える声で呟く。
ひとりはいやだ、ひとりはさびしい。そう訴える声は誰かのぬくもりを求めていて、だが同時に自身の隣に誰かがいることを諦めているような、そんな響きをしていた。
聞いているだけで胸が締め付けられる声に、夢の中で少女は子どもに手を差し伸べる。どうか彼が孤独に震えぬように、どうか彼がぬくもりを諦めずに済むように。
――これからは、わたしがずっとそばにいるわ。
女子高生・清良は、ある日不思議な電話に導かれて、数年ぶりに生まれ育った田舎の村「風季村」へと向かった。
しかし、いざ村に入ろうとした清良の目の前に、狐面の少年が行く手を阻むように現れる。
ここにいてはいけないと告げる、怪しい狐面の少年。
幼い頃の、風季で過ごした記憶の欠落。
清良を風季から追い出そうとする、両親と祖父。
すべての謎が明かされる時、封じられていた三百年前の因縁が解き放たれる――。
すべての願いを叶えに行く。
強い意思で運命を捻じ曲げに行く和風ファンタジーが、ここに堂々開幕する。
