本の話がしたい!から生まれた、読書と本に纏わるZINE
読んだ本の感想(ネタバレがある本も含みます)や読書をするときのこだわりに関する1冊。
XやBluesky、noteなどのポストや記事の内容と重複する部分があります。
【目次】
最後の一冊、最初の一冊 夏の課題図書 誕生日に選ぶ本のこと 1年かけて読んだ本のこと 番外編:本が読める美容室 読書ノート(ネタバレありの感想) ・杉井光『世界でいちばん透き通った物語』 ・川野芽生『無垢なる花たちのためのユートピア』 ・石沢麻依『貝の続く場所にて』 ・千早茜『香り』シリーズ ・東堂燦『首狩り魔女の結婚』 番外編:チュルリョーニス展の図録
【試し読み】
はじめに
毎年、本を100冊読むことを目標にしている。この中には、同人誌や漫画も含まれる。WEB小説や資料として読んだ本は気まぐれに記録したりしなかったり。100冊、というのはわたしの中では達成できたりできなかったりする微妙な数字で、2025年は達成できなかった。
それまで読書メーターで記録していた読書記録を、2021年頃からノートに書き始めた。読書メーターだと、どうしても見られることを意識して感想を書いてしまうので、ちょっと表現が違うかも、と思うことが多々あって。誰にも見られない読書ノートはわたしにはちょうど良かった。時々、途切れたり書き方を変えたりしながら、細々と続いている。今は、本の詳細・あらすじ・感想のスタイルになった。本当は、あらすじは自分でまとめるのが良いのだろうと思いつつ、本やサイトに載っているあらすじを書き写している。
少し脱線するけれど、読書ノートに書影を貼り付けているひとを尊敬している。やりたいなと思いつつ、書影を加工したり印刷したりする工程がめんどうくさくなる自信がある。かなしい自信……。
読書ノートも数年も続くと思っていなくて、手元にあった適当なノート(ただし、とある会社が記念品で作ったものをいただいたモレスキンなので書き味は良い気がする)に書きはじめてしまったので、2冊目になるときには好きなノートを選びたい。
普段、読む本はその時の気分で適当に選んでいる。この本のなかでは、そのなかの、ほんの少しのこだわりや、面白かった本のことを読んでくださったあなたと、未来の私への手紙のような気持ちで書きました。読書の供になったら嬉しいです。
最後の一冊、最初の一冊 普段は目についたとか、興味が出たとか、その時の気分で本を選んでいるけれど、その年の最後に読む本と翌年の最初に読む本だけは、真剣に選んでいる。願掛けや占いに近い気持ちかもしれない。好きな2冊と出会えると、良い1年が迎えられそうな気がしている。
2024年末から2025年始にかけて読んだ2冊は、選んで正解だった! と思う本だった。一年を締めくくって、新しい年をうまく始められたような気がしている。
2024年の最後に読んだ本 吉屋信子『返らぬ日』(河出書房新社) 吉屋信子の作品は読むまでに、とても力が必要なのですが、一回本を開いてしまえば、その力がどこに必要だったのか分からないくらい夢中で読み進められるのが不思議だなと思います。 『返らぬ日』は少女たちの着物の描写が好きで、ノートに書き写しながら読みました。 特に「七彩物語」はアルバムをめくっているようで、好きでした。
2025年の最初に読んだ本 紅玉いづき『聖獣王のマント』(KADOKAWA) 泥臭い異世界転移モノで、わたしはとても好きな話でした。良かった、本当に良かった。 ボロボロでひとりぼっちだったチルが望まれて異世界に渡ったあとも、元の世界に戻ろうとすることを周囲の大人が認めてくれるのが好きでした。自分で選ぶことを大切にしてくる大人たちの存在がいてくれて良かった。 個人的には、『十二国記』、『デイルマーク王国史』と一緒に本棚に並べておきたいなと思いました。
2025年末と2026年始も選んでいたのですが、とあるWEB小説にドはまりし、読破しているうちに年が明けました……。でも、本当に面白く読んだので、そういう1年ということなんだと思います。